クルミクルミ
胡桃、Walnut、ウォールナット。東御市の木に指定されている。北半球温帯地域のやや冷涼な気候を好み、降雨の少ない地方が栽培の適地。高さ20mに達する高木で、葉は羽状複葉、雌雄同株。初夏、葉の脇から雄花の穂が垂れ、雌花は直立する。果実は4p前後の球形で、中に殻の堅い種子を含み、これが食用。日本原産のオニグルミを含め、世界には主なものだけでも数百に及ぶ種類がある。日本全国でオニグルミやヒメグルミが自生しており、昔から食用にされていた。江戸時代に中国からカシグルミが、明治以降アメリカからペルシャグルミが紹介され栽培されるようになった。栽培に適した長野県では東御市を中心に特に力をいれ、前記外来2種の交配から、新たに殻が薄く収量の多いシナノグルミという品種を作った。現在国内での栽培はカシグルミとシナノグルミが主で、長野県と東北地方で栽培されている。特に東御市を中心に東信地区はクルミの全国生産量の3分の1程度を占める一大生産地となっている。クルミの用途は広く、実は菓子の原料等食用にされ、殻は民芸品や自動車のタイヤにも使われている。樹皮や葉は染料として草木染などに使用され、木材は建築用材や家具・工芸品の材料、またきのこの原木にも使用されている。但し、各地の料理、菓子などには、より脂肪に富んだオニグルミやヒメグルミが使われることも多い。
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